ヨキの柄

あれこれ徒然に

レイズドベッドを作ってみる

山里に住んでいて、ある程度自由に使える空地や柿畑を借りていて、「畑はやらないのか?」「野菜作りやるといい」とよく言われる。私は竹炭を焼き、柿を育てているけれど、畑仕事をする気はない。山で木の実は採るけれど、野菜を育てる気はなかった。

 

地べたを耕して腰を曲げて仕事をする気がしない。しかも、獣害対策の柵やネットの中に自分が入って汗をかいている姿を想像するととてもじゃないけれどそんなことする気がしない。町に住んでいた頃は庭に家庭菜園を作っていたけれど、山里に住むようになって、野菜はもらえるし、周りでは山菜や木の実がたくさん採れるし、柿を育てているし、家庭菜園で心を癒す必要もなくなった。

 

しかしながら、最近になってレイズドベッドというのを知った。おお、これはおもしろそうだ!と思った。そして、前々から思っていたことを実行しようと思った。それは、どうせ畑をやるなら人と違う物を栽培しようという考えだ。

 

そして、まずはレイズドベッドを作ってみることにした。今回はその記録である。

 

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防虫防腐SPF2×4材6フィートを12本用意して、出来上がり。四隅内側には余っていた同材で補強した。普通の木材に防腐剤を塗っても、表面だけの処理なので効果は薄い。外側は塗り替えられるとしても内側は土を取り出さないと塗れない。そんな面倒なことはしたくないので、初めから防腐剤が浸透している材を使う。これなら7~10年は保つだろう。

 

これに土を入れればもう畑となるのだけれど、もう少し高さが欲しくて、枕木を土台にすることにした。枕木はお隣りさんの庭で朽ちるのを待っているだけのものがあったので譲ってもらった。枕木は買うと高い。何でも普段から目を付けておくことが大事。

 

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水平を取りながら枕木を置いていく。ノコギリで切るのは大変なのでチェンソーの出番。朽ちかけているとは言え、ずっしりと重くてかっしりと硬い。

 

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里山整備活動で伐ったスギやヒノキの丸太を半割りにして枕木の高さに合わせて敷き詰めた。丸太はやがて朽ちていくだろう。畑に炭素を入れておくということだ。

 

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そして落ち葉を入れた。落ち葉などは周りに腐るほどある。休眠時期に入りつつあるヤマビルも一緒に入っているだろうと思うので、それだけちょっと嫌な感じはする。

 

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さらに落ち葉の上には、土になりかけている腐葉土を入れた。ミミズがいっぱいいる。ヒメボタルも入っているかも知れない。カブトムシの幼虫もたくさんいた。

 

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そして土を入れた。土は買って来た腐葉土、堆肥、赤玉土鹿沼土軽石、富士砂、それに自前の竹炭の粉を混ぜたもの。この時点で何を栽培するか決めていた。行者ニンニクを栽培しようと考えている。この辺りでは誰も栽培していないはずだ。人とは違うことをするのは楽しい。

 

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自前の竹酢液を溶かした水をたっぷりかけた。竹炭の粉と竹酢液とで有用微生物の増殖を見込む。

 

ということで、私のレイズドベッド第1号が完成した。しばらく土を馴染ませて、行者ニンニクの苗が届くのを待つ間、遮光ネットを被せられるようにハウスの骨組みを製作しよう。

 

今日はここまで。

 

☆追記:遮光ネットを被せた完成形はこちら

jade-green.hatenablog.jp